インタビューコーナー

2月の投影のプログラムを作られた村松修さん(以下:村松解説員) に内容についてうかがいました。


2月の話題はなんでしょうか。
村松解説員 今年は西暦2000年で20世紀最後の年なので 「20世紀天文学の歩み」 という題で20世紀の天文学が何をして来たかを総括してみます。

内容はどういうものですか。
村松解説員 20世紀ほど天文学で多くのことが発見された時代はありません。 たとえばロケットによる宇宙開発や探査、 相対論や素粒子論など物理学の進歩、 コンピュータの発明、大型望遠鏡の開発、 天文学を取り巻く科学の進歩が数多くあり、 とても全部の紹介はできません。 思い切って「星座を作る星(恒星)の誕生と進化」、 「宇宙論」、「宇宙開発と探査」 の3つの話題にしぼってお話します。

3つの話題についての内容を聞かせて下さい。
村松解説員
まず、恒星の誕生と進化についてですが、 星の輝きの原因がわかったのは20世紀です。 恒星の輝きが核融合反応であることがわかり、 星の内部の様子や進化を知ることができるようになり、 恒星の最後が白色わい星や中性子星、 ブラックホールとなることもわかりました。 量子力学と相対論など物理の理論で予言されたことが観測で証明されていったのです。

宇宙論ではどんなことがわかったのですか。
村松解説員
前世紀までは、私たちの銀河系の大きさや星の数もわからなかったのです。 20世紀になって大型望遠鏡が開発され、 多くの星を観測してものさしとなる変光星が見つかり、 球状星団の分布などから銀河系の大きさがわかりました。 ハッブルにより、 銀河の距離と遠ざかる速さの関係(ハッブルの法則)が求められ、 遠ざかる銀河の速さを観測すればその銀河の距離が求められるようになり、 宇宙の大きさもわかってきたのです。

宇宙開発についてはどうですか。
村松解説員 ロケットの開発は悲しいことですが軍事開発から始まりました。 しかし平和利用として人工衛星やいろいろな探査機が飛ばされ、 人類が地球以外の天体・月に降り立つこともできました。 宇宙開発はコンピュータの発明を抜きにして考えられません。 軌道計算や様々な機器の制御はコンピュータなしでは行えませんから。

内容が盛り沢山ですね。
村松解説員
3つの話題だけでも多くの内容があるので事実の列挙だけになってしまいます。 番組に関連した展示 「天文学の2000」 をロビーで行っていますのでゆっくり御覧になり、 20世紀の天文学の進歩についての理解を深めて頂きたいですね。

21世紀の科学はどうなるでしょう。
村松解説員 20世紀に科学がかなり進んだのでもうあまり進まないのではないか という声も聞きますが、 19世紀の終わりにも同じようなことがいわれたようです。 生命や遺伝子などの分野で進歩があり医療が大きく変わるのではないか と思います。 21世紀には生物個体という宇宙がわかってくるのではないでしょうか。

村松さんありがとうございました。
聞き手:野地、文責:小島、野村


ロビー展示「天文学の2000
西暦2000年は20世紀最後の年です。
そこで20世紀の天文学の成果をまとめてみました。

2000

2000光年

2000万光年

2000億個

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